多汗症(わき汗)
わき汗が多く、日常生活に支障をきたしている場合は「多汗症」、においが強い場合は「腋臭症」と言われ、様々な治療方法があり、保険適応の治療法もあります。
当院ではわきの多汗症(腋窩多汗症)に対して、外用剤の治療や「ボトックス注射」による治療を行っています。ボトックスは神経をブロックする効果があり、多汗症の場合はわきの皮膚に注射することによって、汗の量が減る効果が期待できます。効果には個人差があり、約3か月~半年持続するといわれています。
腋臭症(わきが)
わきから強いにおいがする状態のことです。腋にはエクリン腺とアポクリン腺という2種類の汗を出す腺があります。通常の運動などでかくさらさらとした汗はエクリン腺から分泌されます。一方わきがの原因となるにおいのする物質はアポクリン腺から分泌されます。
腋臭症の根本的な治療には手術でアポクリン腺を切除する方法(保険治療)がありますが、制汗剤や脇毛の剃毛や脱毛、こまめな洗浄もにおいを軽減するには有効です。そのほか、当院では行っておりませんが、ミラドライなど自費の施術もあります。わきのにおいが気になる人は一度形成外科にご相談ください。
陥入爪・巻き爪
足の爪のあたりが痛くなる原因には、爪自体が巻いている巻き爪、爪の間違った切り方によって短すぎる爪やとがった爪が刺さる陥入爪、それらによって皮膚に傷がついて感染を起こした爪囲炎などが挙げられます。感染を起こしている場合には抗生物質の内服や外用薬の塗布による治療や、食い込んでいる爪を部分的に切除する手術を行います。手術は保険適応で、局所麻酔下に手術を行っています。
また感染がない場合には巻いている部分の爪を生えなくするような保険適応の局所麻酔手術のほか、自費治療で医療用の矯正クリップやワイヤーを装着する治療も行ってます。ご自身で爪を切るのが難しい場合には、爪切りなどの処置も行っています。爪の状態によって自費治療になる場合があります。
褥瘡(じょくそう)、床ずれ
褥瘡とは寝たきりなどの長時間同じ体勢をとることによって、体重で圧迫されている部分の皮膚の血流が悪くなることで、皮膚が赤くなったり、ただれたり、深くえぐれたりすることです。
治療は外用薬を用いますが、それだけではなく長時間の同じ体勢を避けること、傷を清潔に保つこと、栄養をしっかり取ることなどが必要です。また、場合によっては手術を行うこともあります。
形成外科で診る主な症状・疾患
- 皮膚腫瘤
- ほくろ
- いぼ
- ケガ
- やけど
- 傷あと
- ケロイド
- 眼瞼下垂
- 逆さまつげ
- あざ(太田母斑、異所性蒙古斑など)
- 巻き爪
- 多汗症
- わきが
- 床ずれ